ブーツチューン及びインソールの予約に関して
ブーツチューンは7月末日を持ちまして、インソールは8月末日を持ちまして新規予約の受付を中止いたしております。
ブーツチューンの新規予約開始は、2026年1月分〜の予約を問題なければ12月から開始いたします。
ご予約いただいた方々の足形採取の日程につきましては、ブーツ調整日(インナー成形がある場合)の3週間前とさせたいただきます。
熱成形が必要なインナーの場合(K2 flex等)は、足形採取日の3週間先がインナー成形日となりますので、足形採取とインナー成形ために2日来店頂くことになります。通常のインナーの場合は、足形採取びから約3週間後にご自宅にブーツをお送りいたしますので、来店は足形採取日のみとなり1日で完了いたします。
ブーツチューンの内容(改正版)
ブーツチューンのシェル加工は、今まで木型等により熱加工していましたが、現在は「ZERO+FIT System」へバージョンアップしております。
この「ZERO+FIT System」のメリットは、
① その人の足形を石膏型にすることで、その人の足形をシェルにとレースことができます。
※1 このことによりブーツの中に入る足の筋筋膜(LL,FFL,BFL,DFL SPL)の繋がりを束縛することありません。
※2 120℃のオーブンで温めて、その人の足形で作成した型を入れることにより成形が完了します。シャルは熱可塑性樹脂で出来ています。120℃の温度は可逆性は起きませんので、歪みも発生しにくく安定した状態の樹脂の熱加工が可能です。
※3 通常シェルの加工は3種類あります。
① 約400℃のヒートガンや遠赤外線熱加工機を利用するやり方です。メリットは当たりのある箇所を部分的に出すのには短時間で加工できることです。しかし、シャルの表面が熱のかけ過ぎにより硬く炭素化することがあったり、一部分に熱をかけて凸の型にてプレスするので応力歪みが発生します。この歪みはシェル全体へ波及していることに気が付かないでいるだけです。
② 研磨機を利用して当たり箇所を削るやり方です。皆さんは足をブーツのシェルの中に入れたことがありますか?至る所が触っており、且つ小指や親指の付け根の当たりが強いことが肌で分かると思います。これらの当たりを数m mの肉厚のシェルを削ることで本当に解決できるのでしょうか?
③ ブーツシェルを温めてインナーを入れ、そして直に履いてその人の足形を成形する方法(シェルサーモ)です。これが可能なブーツは当たりそうな箇所(小指、親指、舟状骨、左右のくるぶしなど)を温度の低い熱可塑性樹脂に置き換える(ハイブリッド製法)ことをされています。この方法は確かに快適なブーツの作成は可能です。しかし、快適なブーツとブーツの性能を生かしつつ快適なブーツとは大きく異なります。それはその人の癖がトレースされたブーツが出来上がってしまうという危険性があるのです。
そして「ZERO+FIT System」のもう一つのメリットがあります。
それは滅多にないことなのですが、若干部分的に違和感(当たり)があった場合の対処法です。
その方法は、再度「ZERO+FIT System」をやり直すことです。足形の石膏型にその違和感のある箇所を補正して同じ工程で加工します。通常の熱加工によるものは、その部分を再度熱を加えて広げることです。この場合、再度400℃の熱を同じ箇所に加えるのですから。。。これ以上は書きませんが、そして削る方法は、肉厚の限界あれば熱加工に頼らざる得ないでしょう。これも。。。
しかし「ZERO+FIT System」は、所詮熱を加えても120℃です。熱による可逆性の作用は起きません。そして足全体のバランスを考慮して再設計するのですから、足の当たりだけではなく歪みも解消することができます。
このように「ZERO+FIT System」はメリットだけで、デメリットは私の作業の石膏型を作ることとその費用です。費用は初回に石膏型の30,000円がプラスされます。加工は20,000円です。
ブーツチューンを2足依頼されている方は、1足目は初回の30,000円と加工費20,000円で50,000円、2足目は加工代のみの20,000円です。石膏型はご本人に保管して頂くので、次回のブーツチューンのときには加工費の20,000円が必要となるだけです。
このような理由により、本年度よりブーツチューンは「ZERO+FIT System」に一本化することとしました。
これらのことを考慮してブーツチューンのご予約を頂けたらと思います。
次にインソールの話です。
まず私の作成するインソールは、一般のショップで販売されているものとは別物であることをご理解ください。
何が異なるのか?
① NEDインソールといいますが、このインソールは足の外科学会で学会発表されて、その後論文化された医療で認められた唯一のインソールです。
② インソールはいくつかのプロセスで成り立っています。
その一つは、まずインソール作成者の身体のバランスを整えてから足形採取します。身体のバランスとは、筋肉の釣り合いのことを言っています。要するに筋肉の釣り合いが整っていないことがその人の癖であり、その癖が色々な元凶であると考えているからです。
そして、上記の調整を行ない足形採取した足形に石膏を流して形取りします。しかしこの形取りした足形にも当然のように歪みがあります。この歪みを今までの経験とデーターを基に石膏を切削する工程が次のプロセスです。
そして出来上がった石膏型にて特殊な熱可塑性樹脂の成形を行い、次には指一本一本のデーターを基に0.2m mの単位で厚みの調整を行います。
次には最終加工の手縫の作業が待っていますが、この作業も手縫いでないといけないプロセスなのです。
この手縫い作業のときにインソール作成者のエネルギーを同時に注入します。この辺りは作成者でないと分からないこと。。。オブラートに包んでおきましょう。
そして現在は、「インソール+」というものになっております。
インソールは足裏から筋筋膜の繋がりに影響を与えます。そして私の身体調整法は体全体に行き渡ります。
「 + 」とは、インソールと一緒にお渡しするものがそうです。
左右の足、左右の股関節、左右の肩関節を点で繋ぐと⬜︎ができます。これが身体の調和を産み、パフォマンスを引き出すのです。
こんな感じが今のブーツチューンであり、インソールです。
他店とは異なる別物であり、今まで皆さんが経験してきた次元を逸していること。。。
要するに、興味本位で来られても困るし、私と反する意見の人を説得する時間も労力も持ち合わせていません。長々と書きましたが、この時点でそちら側に感じられる方は、でんくらふとのドアを叩くことも無いと思います。
信じてついてきて頂いた方々やこれから繋がりができるでろう方々に精一杯の力を降り注ぎたい、今はそれだけを願って精進しております。そのために繋がりも物も場所も。。。断捨離して参ります。