4回目のトレーニング指導
今日はモーグル女子選手の4回目のトレーニング指導日でした。
指導の始まりはいつものように「普段の歩行」から入ります、1回目は5月19日だったので、今日でほぼ1ヶ月が経ったことになります。
前回は帯同したコーチが変化に驚いていましたが、今回も歩き方に変化がありました。それは、意識から無意識の変化になっていたことです。
人の所作は、それぞれの遺伝子や生活環境、そして経年的なものが積み重なって出来ており、その所作の1つ「歩き方」を変えるにはトレーニングだけではなく日頃の意識が必要なのです。
指導に入る前に1回目の計測値(足部、膝、股関節、骨盤等)と比較するために再度計測したら、3Fトレーニング直後の計測値より良い値となっていました。
これは、彼女の「変えるんだ!!」という日頃の意識によって得たものだと思います。そして、この1ヶ月の経過は歩き方だけではなく姿勢にも変化が見られました。
それは、3Fトレーニングの股関節回旋運動において股関節と骨盤の協調した運動(股関節内旋=骨盤前傾、股関節外旋=骨盤後傾)が見られるようになったことです。
これは、とても重要なことで彼女の持病(腰痛)の対策になります。上記の協調運動が必要なのは協調することにより、運動時の腰椎の前弯が強くなるのを防ぐことにつながります。
そしてこれらの結果が出てきたのは、下腹部の筋膜リリース(腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋)の効果が現れ出したということでもあります。
アナトミートレインのSBL,SFL,SPL等の筋筋膜の脱線が起きやすい箇所が骨盤廻りです。この脱線を防ぐには、股関節と骨盤の協調運動、そして下腹部の筋膜リリースが需要だと考えています。
今日のトレーニング指導を終了して、次の課題は、胸部の筋膜リリースからの胸郭、肩甲骨の協調運動、そして腸腰筋と長内転筋の協調運動、膝関節の可動域改善となりました。
そして、次回はロードでの走行トレーニング指導を行います。梅雨も明けていることでしょうから、暑さ対策で早朝のスケジュールになりました。
始める前には、1span3ヶ月でみていたのですが、予想以上の成果が出て正直驚いています。これも彼女の日々の鍛錬の結果だと思います。
やれば、出来るのです!!