K2BOAシステムブーツについて
歴代のK2スキーブーツを並べてみました。
左からSpyne、Recon、そして今年発表した「BOAシステムブーツ」です。
長年の研究の末、8年前にSpyneが登場した時には「ターンの谷廻りがこんなに楽にできる!!」とびっくりしました。
更に数年が経過してのReconを始めてゲレンデで履いた時に「軽さは武器なんだ!!」と感激しました。
そして今年はこの「BOAシステムブーツ」が話題に上がっていますが、中々履く機会が無く頭の中での妄想だけが広がるだけでした。
一昨日東京にて展示会があり漸く足入れすることが出来ましたのでインプレッションをお伝えします。
展示会場は暖房が効いているので一概には言えませんが、まず足入れが楽です。
フロントバックルのブーツの場合は立った姿勢でアッパーシェルを拡げるようにしてつま先を斜め方向に入れるのが一般的です。
年配になると足首の柔軟性が悪くなったり、腰曲げの姿勢が辛くてブーツを履くのが億劫になてしまいます。
しかしこの「BOAシステムブーツ」は椅子に座ったままでアッパーシェルを広げながらつま先も真っ直ぐにして履けます。
次にBOAシステムのダイヤルを回してロアシェルを締めます。その時に感じたのはただ単に締めるのではなく踵を背面に押し付けるように締まってくるのでつま先の余裕が出てきます。
要するにつま先方向から包み込むように踵方向に押してくる感じです。
BOAシステムの締まり具合は、正直言ってバックルでは想像できないようなつま先から足首まで一体に締まってきます。これはK2ブーツがこのBOAシステム用に開発したシェル構造に要因があると思います。
他社でもこのBOAシステムを導入されていますが、ただ単にバックルのシェル構造に導入されているとするならばこのフィット感は望めないのではないでしょうか?他社ブーツを履いて比較したのではないので一概には言えません。
そしてこのフィット感はブーツの性能にまで影響を与えているようです。
バックルタイプのシェル構造はつま先の部分で大きく開口したものとなっていますが、このK2ブーツは異なりました。
ブーツつま先の開口部は最小限の構造となっており、そのことがブーツ前方方向に脛で力を加えたときに最小限の歪みで抑えられているので力の伝達がスムーズに行われるのではないかと想像しました。この点はバックルタイプのブーツとその場で比較した感想でもあります。
この利点は急激な力の伝達がないので内足スキー操作に有利になると思います。
これらのインプレッションは会場にて履いただけで感じたことなので実際は異なっているのかも知れませんが、長年スキーブーツに携わってきた経験から言っておりますので満更ではないと思って下さい。
ただ問題点もあります。それはBOAシステムが取り付けられいる箇所による問題点です。
この箇所の下には第5中足骨骨端(立方骨との関節部)があります。多くの方がこの部位が飛び出しておりこの箇所のシェル加工は必然的なものだからです。
シェルの肉厚が薄くなってきている現状では削り加工での対応は不可能だと考えると他の方法(熱加工)で行うということより別のシステムでの対応することを考えた方が良いと思いました。
このBOAシステムの全体的に締め込むことができることを利用してシェルサーモによる足形一体成形のシステムを構築することが必要だと考えております。
既に異次元のスキーブーツへ進化しているのですからフィッティングも次元が違うことを目指すことが必要なんです。
もしこの新しいブーツを手に入れたいとお考えのお客様には特別価格(ブーツフィッテイング+インソールを50,000)にて提供させて頂きます。(下記ブーツ価格+¥50,000となります。)
【スキーブーツ価格】
RECON 130 BOA ¥110,000 25.5cmー27.5cm
RECON 120 BOA ¥100,000 25.5cmー27.5cm
RECON 110 BOA ¥89,000 25.5cmー27.5cm
ANTHEM 115 BOA ¥105,000 24.5cmー26.5cm<<私の使用機種
ANTHEM 105 BOA ¥95,000 24.5cm−26.5cm
※今年より消費税は頂きません。
早期入荷のため足数には限りがありますのでご了承ください。
在庫終了にて上記キャンペーン終了となります。