2月雪上クリニック無事終了いたしました。

八千穂高原スキー場の平日は写真のようなレッスンには天国のようなスキー場です。
2月の雪上クリニック無事終了いたしました。延べ人数30名ほど、今回はテレマーク1名、スノーボード4名、アルペンスキー24名、義足スキーヤー1名(重複もあります。)という顔ぶれでした。
今回も4日間、基礎トレーニングを集中して行いました。(股関節外向に始まり、股関節外向に終わるです。)
講習を終えペンションの乾燥室からの急階段を上がるとき、皆さん後ろの筋肉に相当効いているようでしたので今回の講習の意図することは伝わったのではないかと思っています。
そして数名の方に、私が履いていました「K2 BOOTS CORTEX 125 ZONAL BOA W」のご注文を頂きました。

「K2 BOOTS CORTEX 125 ZONAL BOA W」を補足しますと、K2 BOOTSの25−26モデルになります。
まず、写真を見ての通り「ダブルBOA」となっております。
このブーツの特徴は、今までのK2 BOOTSとは異なり、別路線(レーシング&スポーツ)を狙ったブーツです。
他社はブーツ展開の頂点にWCのレーシングブーツがありますが、K2にはそのような展開はありません。
よって「K2 BOOTS CORTEX 125 ZONAL BOA W」は、今までのRECONやANTHEMとは全く異なったブーツとなっております。(K2ブーツの特徴のSPAIN構造もありませんし、軽くもありません。)
しかし、滑走性能はレーシングブーツに匹敵するようなパワーがあります。
正直言って、このブーツはK2スキーと適合しないのです。K2スキーはK2ブーツのRECON等によって開発されたスキーなので快適なスキー操作性は申し分無いのですが、このCONTEXで滑るとパワーの無さを感じるのです。
私はテストスキーとしてK2スキーとVOLKLスキーを使用しておりますが、相性としてはVOLKLスキー(使用機種;レースタイガーGS 168cm、ラディウス15m)の方が合っていました。
私はDALBELLOもテストしておりますが、CORTEXはDRSシリーズに匹敵する性能を持っていると思います。
私はブーツテストをクリニック中に行なっている関係で八千穂高原スキー場をメインゲレンデとして使用しています。今回のクリニック中の日中最高気温が−5℃〜−8℃と極寒の中でのクリニックとなりました。
しかし、クリニック中のブーツ内の寒さは殆ど感じませんでした。(DALBELLO DRS WC S も持って行ったのですが、この寒さではとても使用する気にならなかったです。)
「K2 BOOTS CORTEX ZONAL BOA 」を総称すると「羊の皮を被った狼」レーシング性能を持った高級ラグジュアリースキーブーツだと思います。
これだけ良いところばかり書くと???と思われますので、少し問題点も書いてみます。
このブーツはダブルBOAで、アッパーシェルもBOAで締める機能となっています。
このアッパーシェルのBOAは締めすぎる傾向があります。それは、BOAを締め過ぎても痺れや痛みの不快感が無いからです。しかし締めすぎるとブーツ本来のレスポンスが出なくなります。
要するに適度な締め付けがブーツのロアーシェルとアッパシェルのバランスを保っているのですね。
そしてロアーシェルには足部との適度な遊びが必要ですが、アッパーシェルにも脛との適度な遊びが必要なことが今回テストして分かってきました。
このことを欠点として敢えて書きましたが、寧ろBOAの締め付けを調整することによってブーツ性能を変化させることも可能であるという長所としてみても良いのかも知れません。
以上、雪上クリニック終了のお知らせと今現在テストしております「K2 BOOTS CORTEX 125 ZONAL BOA W」のインプレッションの報告でした。
次回の雪上クリニックは、3月20日〜23日の4日間、同じく八千穂高原スキー場にて開催いたします。
リピーターさんで結構埋まって来ておりますので、参加ご希望の方は今すぐにでもご連絡ください。
合わせて19日〜23日の夕方には、インソールのための足形採取も行なっております。
こちらも既に数名様のご予約をいただいておりますので、ご希望の方は今すぐにでもご連絡頂けたらと思います。
以上
よろしくお願い申し上げます。