2回目のトレーニング指導
今日はモーグル女子選手の2回目のトレーニング日でした。
前回は歩行指導で多くの時間を費やしたので今日は股関節中心のトレーニングを行いました。
まず、3Fトレーニングの目的とモーグルに置き換えるとどのようになるのか?の説明から始め、身体の再構築を行うには現在の股関節の転位がどのようになっているのか?を本人に知ってもらうことが今日のテーマです。
そのために実際に3Fトレーニングを行いながら身体で感じてもらうのと同時に映像でチェックすることの繰り返しで進行しました。
3Fトレーニングは摩擦と平面を排除して行うトレーニングなので、動作を行なってもらうと堅調に左右の差が出て来ました。股関節も足関節も、そして筋肉のバランスも明確に出てきました。
しかし、これらのバランスの狂いを指摘しますが、調整することの指導は行いません。
なぜなら、摩擦と平面を排除した状況下では身体は素のままの状態でした表現できないからです。
しかし、このトレーニングは毎日繰り返し行うことによって身体を中間位、中心へと自ずと導いてくれます。
根気が入りますが、ヒトの身体は経年で歪みが出てきたり、怪我で歪みが出てバランスが崩れているのですから長い目で取り組む必要があるのです。
だから、このコロナ禍の状況では適したトレーニングなのです。何せ畳一畳分のスペースがあればどこでも可能なのですから、
そして、今日追加したメニューは腹筋筋膜リリーストレーニングです。このトレーニングも股関節トレーニングの道具で同じようにスペースも入らずにできます。
筋膜リリースする箇所は、おへその下、下腹部です。意識としてはへそ下3cmくらいのところです。この場所は腹直筋、腹斜筋、腹横筋の4本の腹筋が重なっている、そして動かしにくい場所なので癒着しやすい箇所です。
このトレーニングを行うとリリースされるのですから最初は痛いです。痛みの表現としては傷のかさぶたを剥がす感じで、筋肉へのダメージはないので翌日筋肉痛になっていることはありません。
モーグルのコブ斜面を滑るとき多くの選手が骨盤のローテーションが出てきますが、その対策にも効果的です。
この筋膜リリーストレーニングは、回数を重ねてくると胸郭、肩甲骨の意識ができるようになり、更なる効果が出てきます。
今日はそこまで行きませんが、このトレーニングも根気よく続けることで結果は自ずと現れてきますので、慌てないことです。
そして、ようやく前回の歩行のチェックと指導に掛かりました。
まず、歩いてもらうと1週間の成果が見え、次への課題も出てきました。
歩行は常に意識するだけで結果の見えやすいトレーニング方法なのですが、股関節の転位によって結果の出方が変わってきますので3Fトレーニングと合わせて行うことが重要なのです。
そして最後は、3Fトレーニングとは異なりますが、左右の股関節廻りの筋肉の改善トレーニングです。
スロースクワット(10秒かけてお尻を落とし、その姿勢で10秒維持して元に戻る、10回を3セット)を指導しました。1週間に2回、3ヶ月すると筋肉の質に変化が出てきます。ピントレで検索して頂いたら出てきます。このピントレの応用です。バランスディスクの上で行っても良いと思います。実際スロープスタイル選手はバランスディスク派です。
こんな感じであっという間に2時間が経過して終了です。
次回は月山に入る前に行い、そして下山したらまたトレーニングを開始します。
おそらく月山である程度の結果が見えてくると思いますので、そうなると本人も更にやる気が出てくるのを期待したいところです。
明日から緊急事値宣言も全国的に解除されるそうです。
今まで通りにはいかないでしょうが、少しでも前に進めるしかない、
New naturalで目指しましょう。