何を選べば良いのか?
今シーズンのラインナップは全19機種、多いですね。
これだけのある機種の中から、自分の目的に合ったものを探すとなると、結構大変かも知れません。
男女、ユニセックスで区別すると下のようになります。
MEN’S ; Ascendant Series, First Chair Series, Descendant Series, Classic Pro,Pro Models,Kicker
LEDY’S ; Sole Sister Series, Plush Series
UNESEX ; Classic Pro,Drop Kick Series
これだけの機種があると、まず目的をはっきりとさせることから始めた方が良いと思います。
バックカントリー派、Ascendant Series
パーク派、Descendant Series, Pro Models, Kicker, Drop Kick Series
ゲレンデクルージング派、Descendant Series, Classic Pro,Soul Sister Series,
モーグル、フリースタイル派、Drop Kick Series,
レクレーション派、Classic Pro,Descendant Series,Plush Series,
FT BOOTS は全て同じシェルではありませんので、これも選択のポイントです。
各シェル の特徴とモデル
ORIGNAL; このシェルはライケルの血を受け継いだ純血種です。幅は99mmと狭く、そして爪先の形状も先細の形状になっております。このシェルができた時代のスキー板はセンター68mm、細板の時代です。現代でも細板といえば、モーグル競技およびフリースタイル競技などに適しており、このシェルの特徴はクイックなエッジング操作が可能です。コブ愛好者にはうってつけのシェルです。
MODEL;Classic Pro,Drop Kick Pro,Drop Kick,Drop Kick S,Sole Sister 90
SOLE; ORIGNAL SHELL がベースになって開発されたシェルです。幅は99mmと変わりませんが、爪先の形状がゆとりのあるラウンド形状です。大きく変わっているのはフットベットで、足裏がスキーに近づくように低くセットされております。現代の幅広のスキー板に適したシェルとなっております。
MODEL;TW Pro,First Chair 130,First Chair 120,First Chair 100,Sole Sister 100
EVOLUTION; このシャルはシリーズの中で最も新しいシェルです。幅は102mmとワイドで今までのFT BOOTSが足幅で悩まれていた方にお勧めします。タンのホールド方法が上記のモデルと異なり、ワイヤーをバックルで引き寄せる方法をとっています。このことによりワイヤーを回して固定するわずらわしさから解放されます。そして、バックルタイプのメリットとして3ピース構造の弱点である、トルク剛性がアップしてパックされた硬いバーンのカービングを容易にさせてくれます。レクレーションスキーやにうってつけのシェルとなっています。
MODEL;B&E Pro,Descendant 120,Descendant 100,Descendant 90,Plush 90,Plush70,Kicker
EVOLUTION TOUR; このシェルは上記のEVOLUTIONにウォークモードを設定したシェルです。特性は同じです。FREERIDE MODELのシェルとなっています。ローアシェルの開口部は防水対策が施されてあります。
MODEL;Ascendant SC,Ascendant AP
次にインナーの種類を説明しましょう。
大別するとインナーには巻きタイプのオーバラップインナーとタング付きのインナーの2種類があります。
どうして2種類のインナーが存在するのかは?それは、3ピース構造のタンの特性をそのまま出すのか、逆にタンの特性を弱めて出すのかの違いです。
オーバーラップインナー;字のごとく、インナーが脛を巻き込むようになっているインナーです。足のサイドのホールドはされていますが、脛を前に倒すと開いてくるので硬さはありません。よってダイレクトなタン(シェル)のレスポンスを引き出してくれます。不整地や深雪での凹凸に反応してスキーヤーのポジションをキープしてくれるところがこのインナーの特徴です。そして脛の下でフレックスポイントを感じるので脛角を出しやすいインナーです。
LINERS LINE UP; PRO TOUR WRAP,PRO WRAP,PERFORMER WRAP
MODEL; Ascendant SC, Classic Pro, Descendant 120, Descendant 100, TOM Pro, B&E Pro,
Drop Kick Pro, Plush 90, Soul Sister 100, Plush 90
タング付きインナー;オーソドックスなインナーですが、FT BOOTS にとっては近年になって登場したインナーです。3ピース構造のブーツの欠点を補うインナーといって良いと思います。欠点とはトルク剛性が弱い、脛の下がフレックポイントとなるのでスキーに圧が伝わりにくいなどがあります。これらの欠点はむしろ FT BOOTSの長所であるのですが、グルービングされた斜面をカービングしてクルージングするには難があったのです。誰でも履けるブーツを目指すには、上記のような条件もクリアーする必要があります。そこで登場したのがこのインナーです。 このインナーのモデル構成もカービング志向のブーツと初、中級レベルのブーツに採用してあります。
Ascendant Aに関しては長い距離の歩行のとき、足首の前後方向の可動域を広げるために、シェルのタンを外すことを推奨しています。そのときにオーバーラップインナーでは脛の押さえ利かないので採用したのだと思います。
LINERS LINE UP; PRO TOUR TONGUE, PRO TUNGUN, CLASSIC TONGUE
MODEL; Ascendant APPROACH, First Chair 130, First Chair 120, First Chair 100, Descendant 90,
Plush 70, Soul Sister 90, Drop Kick, Drop Kick S, Kicker
以上がFT BOOTSを大まかに分類しました。
この中から実際に選ぶとすると何に注意すれば良いのか?
まず、ご自身のスキー環境を考えてみましょう。
どのような場所で滑られていますか?(ゲレンデ、コブ斜面、モーグルコース、パークなど)将来、バックカントリーもしくはサイドカントリーなどをやりたいと思われていますか?など、
このように整理して見ると最も適したモデルが見えてくると思います。
ざっくり言うと、インナーをどちらにするか?フレックスの硬さをどうするか?で、おおよそのモデル選びは出来ます。フレックスはタン(4、6、8、10タン)を交換することで変えることは出来ます。
FT BOOTSはスタイリッシュなブーツなので、デザインが気になると思います。
インナーの設定だけが間違えなければ、タンを交換(別途料金)する覚悟で、デザイン優先で選ばれても大丈夫なのです。
今シーズンのお勧めは、(自薦)
Ascendant SAMMY CARLSON; 何でもあり、全てをカバーするブーツ、少し重いですが、その分丈夫です。コブでもパークでも、バックカントリーでもOKなブーツです。
Drop Kick PRO; フリースタイルはこれです。ライケル時代から受け継がれてきたブーツは永遠に不滅です。
Kicker; コスパ最高(50000円)のブーツです。タン4なのでジュニアにも最適です。
以上、ざっくりですが、こんな感じにまとめました。
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